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キルミーベイベーの魅力~中級の続き・消えた殺し屋学校~

 前回までのまとめ。
・キルミーベイベーの原作には「物語」が存在しない。しかしだからこそ受け取り手の側が自由に物語を作ることが出来る。
・アニメでは原作を受けて見事に物語としてのキルミーベイベーが描かれていた。
・アンソロジーでもまた、原作を受けて様々な”実は”のキルミーの物語が描かれていた。

 とは言え、それはギャグ漫画全般に言えることではないか?作者がそれを意識しているとは限らないのではないか?という意見もあるだろう。しかし僕としては作者は意識してやっているのではないか、と思う。その根拠をここに述べる。

 ここでまたK君にご登場願おう。それは、いつものようにキルミーベイベーの話をしている時だった。彼は「そういえば、俺思ったんですけど」と言った。
やすなって実はソーニャの殺し屋の師匠なんじゃないですかね?そう考えると、やすながやけに頑丈なことの説明がつくんですよ。師匠っていうか、教官とか試験官みたいな?モブたちも、ソーニャがナイフ出しても騒がないじゃないですか。あそこって実は殺し屋養成学校で……」
 僕はその話を聞いた時、正直「こいつは何を言っているんだ」と思った。テクスト論的な、「こうも読める」みたいな話をしたって、意味は無いじゃないか、と。

 しかしその後、僕はアンソロジーを買い、その中の初期設定集を見た。すると、驚いたことにキルミーベイベーは初めは殺し屋養成学校を舞台とした話だったと書いてあるではないか!登場人物は主人公である殺し屋のソーニャ、忍者あぎり、拳法の使い手没キャラ、そして殺し屋先生の四人である。やすなは影も形も存在しない。その後の初期設定改で普通の学校の殺し屋クラブが舞台になり、そこに紛れ込んでしまう一般人の主人公・やすなが登場する。
 これを知ってから読むと、今のキルミーベイベーも殺し屋学校を舞台にしていると読んで読めないことはないのだ、ということがわかる。初期設定からキャラクターが減っていることからもわかるように、作者は設定を出来るだけオミットして、「ソーニャは殺し屋である」と「そのソーニャとやすなが漫才をする」という笑いどころの中核の部分だけを残して「キルミーベイベー」を作っている。そのまわりには本来、さまざまな設定があったはずで、「やすなが一般人のふりをした殺し屋の教官」だというのもあながちありえない話ではないのだ。

 考えてみれば、僕たちはキルミーベイベーのことについて何も知らない。やすなとソーニャがどのように出会ったのかも、組織とはなんなのかも、「きがえて!ソーニャちゃん」のようになぜ女子高生をやっているのかもわからない。それを補完したい、という気持ちになるのは当たり前ではないか。そのことを(少なくとも、芳文社の編集は)認めているからこそ、このような構成のアンソロジーになったのではないかと思う。

 また、カヅホ先生は一部界隈でリョナラーとしても有名である。

トモイジメ寄生

 こんな独特なセンスを持つ先生が、単にのほほんとした日常を書くわけないじゃないか!
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